こんばんは。
今日スレアシュルクの続きを書いていたのですが、タイムリミットが来てしまいました。
旅行の準備、まだ終わってない! あうあう(;´∀`)
そういえばこの話、思ったより少し長くなりそうです。初めは短編だと思っていたのですが、無理そうでした。
そして思ったよりずっとルークが黒くなっちゃいました(笑)
こんな感じ ↓
「勅命、承りました。このルーク・フォン・ファブレ、一命を賭して全力を尽くす所存でございます」
優雅に膝をついて親善大使の任を受けたルークに、インゴベルトは呆気に取られた。
ルークがごねるだろうとせっかく用意した譜石の立つ瀬がない。
「・・・実はこの度の事は予言に詠まれておってな。・・・モースどの、譜石を」
「その必要はありません」
譜石を持って得意気にしゃしゃり出てきたモースを遮るようにルークが言葉を発した。
「予言などが有ろうと無かろうと、陛下の命に従うのが臣下の勤め。たとえ『死ね』と言われても笑って死んで見せましょう。
私が行動するのは予言の為ではありません。ただ陛下の御言葉のみ。私の忠誠心を御疑いであればどうぞ予言をお聞かせ下さい。」
満面の笑みを浮かべたルークの言葉にインゴベルトは固まった。公式の場で自ら任命した親善大使を信用できないなどとは言えるはずもない。そしてインゴベルトにはルークを国の繁栄のための生贄にするという負い目があった。
「・・・・・・いや、そちの忠誠心は欠片も疑ってはいないぞ。モース殿、譜石はもうよい」
肩透かしを食ったように唖然とするモースを尻目に、優雅に退出の礼をしたルークは謁見の間を出て行った。
(あっははは! アッシュ、見てたぁ? あのモースの顔! 父上も陛下もポカンとしちゃってさ!)
(ああ、傑作だったな。楽しませてもらった)
(予言だからなんて言い訳、許さない。俺たちを殺すのは人なんだから。・・・俺を殺したいなら自分の口で死んで来いって言えばいいんだ!)
気が狂ったように笑い続けるルークの心が悲痛に軋んでいるのが分かる。
優しい半身の心はこうして何度も何度も『殺されて』きた。その度毎に歪みひび割れていく半身の心をアッシュはそっと抱き締めた。
(ルーク、俺はお前のものだ)
涙を流して笑い続けるルークに口付けてやれないのが口惜しい。せめて精神を寄り添わせる。
(永遠に俺はお前を離さない)
(アッシュ・・・アッシュだけだ。もう俺はアッシュしかいらない)
(ああ、分かっている。・・・・・・さあ、もう眠れ。イオンは攫って行くがオアシスで帰す。心配するな)
縋り付くようなルークの心を抱き締めるように宥めていたアッシュは、やがてルークが寝息をたてだしたのを感じてそっと回線を切った。
ルークの心をここまで壊した世界など、何千回でも滅びてしまえばいい。
ちょうどノって来た所なので中断がちょっと残念です。
旅行、楽しんできますv 台湾は初めてなので楽しみです。
それでは皆様、しばしのお別れを。
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