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同人二次創作サイト(文章メイン) サイト主 tafuto
Posted by - 2024.04.30,Tue
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Posted by tafuto - 2008.02.12,Tue

※長編2その後のお話です。小話1のあとの出来事かな? ヴァンシリ好きの方に捧げます(笑)

 


ヴァンシリのヴァレンタイン

 

「お疲れ~v ヴァン、チョコレートいる?」
にっこり微笑んだシリーが、銀の皿に綺麗に盛り付けられたチョコを持って入ってきた。
いかにも手作りっぽいチョコボンボンは、とても美味そうだ。
「いるとも。・・・そういえば、今日はヴァレンタインだったな」

少し前に大喧嘩で髭を毟られかけたヴァンは、感激していた。
・・・ちょっと涙目だ。

早速手を伸ばすヴァンの指先から、ひょいとチョコレートが遠ざけられた。
シリーがにやりと笑う。

「そのいち、膝に乗ってあ~んvして食べさせる。そのに、口移しで食べさせる。そのさん、ベッドで身体にチョコを・・・」

「全部ぅ!!」

大声で即答したヴァンに、シリーは満面の笑顔で続きを言った。
「塗ったあんたが、俺に食べられる。 ・・・さあ、どれを選ぶ? ああ、全部かぁv 良いお返事ありがとう、さすがはグランツ将軍!」
「え、え? ちょっと待て! 私が食べられるのか!?」
「うんv 全部って言ったじゃない。・・・ちゃんと最後まで聞かないからですよ、グランツ将軍」


にっこり笑ったシリーは、チョコを一つ摘み上げるとヴァンの膝に乗った。
「はい、あ~んv」
そう言うとチョコを口に含みヴァンの首に手を回す。
ほろ苦さと甘さを転がすように味わっているとチョコボンボンの中から火酒が流れ出してきた。
まるで麻薬を貪るように舌を絡めあう。
チョコ一つで酔いそうだ。


ヴァンの手が上着から滑り込みシリーの腰を撫でた時、膝の上の重みはあっさりと消失した。
「じゃぁ今晩、楽しみにしてるからv」


我に返ったヴァンの青褪めた顔を後目に、ひらりと手を振ったシリーはさっさと退室していった。

 

 











この後は大人向けになりますv と言うか、ハァハァするヴァンに耐えられる方のみお読みください。
一応ぼかしてますが、雰囲気エロなので、苦手な方、純真な方はお避け下さい。

※紛らわしいですが、シリー×ヴァンではありません(笑)











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Posted by tafuto - 2008.01.28,Mon


拍手お礼SSその3  ヴァンとシリーのクリスマス                       ※長編2その後のお話です

 


ルゥが出産をむかえ、大騒ぎしながらも可愛い息子をその手に抱き、てんやわんやの騒ぎが一段落した頃、バチカルは聖夜を間近に控えていた。
キンと澄んだ空気に星空は冴え渡り、行きかう人々は暖かいコートを着込んで道を急いでいる。
シリウスは明日にひかえた王と王妃の旅支度に励んでいた。
色々大変だった一年の慰労をかねて、二人はケテルブルクへと旅行しに行くのだ。

「シリー、準備出来た?」
「うん、もう少しで完成。」

ルゥが赤子を抱きながら、にっこりと微笑みかけてくる。
「明日はちゃんと見送りに来てね?」
「もちろんだよ、王妃様。」
嬉しくてたまらないと言ったふうのルゥにシリーは笑顔を返した。

 

翌日、バチカル港に整列した親衛隊の中を王と王妃が進んでいく。
最前列でそれを見送ろうとしたシリーは、突然腕を掴まれた。
えっ?と思うまもなく船に引っ張り上げられる。

「メリークリスマス! シリー、いつもありがとう! 二人からのプレゼントだよ。」
「たまにはゆっくりして来い。俺たちは子供と留守番してるから。」

ルゥとアッシュが、してやったり! という表情で桟橋から手を振っている。
親衛隊員たちもにやにやしている。 シリーは苦笑した。
何か隠してると思ったら、こう言う事だったのか・・・
あっという間に船は岸を離れ、バチカルは小さくなっていった。


「あんたも、隠れてないで出てきたら?」
「相変わらず目敏いな、シリー・・・」
呆れたように笑うシリーにヴァンが近づいてくる。
「王と王妃から、お前をしっかり楽しませろと仰せつかった。」
「んじゃあ、せいぜい楽しませてもらおうか。」

 


雪のちらつくケテルブルクは、きらめく光に彩られていた。
飾り付けられた街の中を、ヴァンはシリーの腕を取って誘う。

「ケテルブルクホテルじゃないの?」
「ああ、落ち着けるように街外れの家を借りた。必要なものはもう準備してある。」


こじんまりとした可愛い家は、待ちわびていたように二人を迎えた。
暖炉には暖かな火が燃え、ツリーの飾りを照らしている。
ワインは冷やされ、テーブルには湯気の立つご馳走が並べられていた。
息を呑んだシリーに留守番をしていた者が微笑し、そっと一礼して去っていった。


まるで貴族の令嬢のようにコートを脱がされ、席に案内され、料理を取り分けられる。
ワインのコルクを抜くヴァンを、シリーは照れくさそうに眺めた。
「「メリークリスマス。」」
チン、と澄んだ音でグラスが合わせられる。


「どうしたの、ヴァン。あんまり優しくて、気持ち悪いんだけど。」
情け無さそうな、微妙になった顔でヴァンが答える。
「楽しめないか? 頑張ったのだが・・・」
「いや・・・・・・嬉しいよ、ありがとう。」

頬が赤いのは、ワインの所為だ、きっと。

 

食事が終わり、ヴァンが部屋の隅のピアノの方に歩いていった。
椅子に腰掛け、鍵盤に指を走らせる。
優しい音色が流れてくる。
聖なる夜の、人々の幸せを願う美しい曲だ。


聞き惚れたシリーは、いつしかその歌を口ずさむ。
ピアノの音色に寄り添うように、美しい歌声が流れていった。

 


So,happy and it's X’mas time
Merry X’mas!







ヴァンがヘタレじゃない! とツッコまれましたv  ・・・いや、私もそう思いました(笑)
なので、実はこれにはオチがついています(笑)

ヘタレヴァンのオチが読みたい方はこちら

Posted by tafuto - 2008.01.17,Thu

拍手再録  長編2のその後のお話 


クリスマスのその後のヴァンとシリー

 

休暇をゆっくりと過したシリーとヴァンが、ケテルブルクから帰国した。
上機嫌で帰国の挨拶をするシリーのお肌はつやつやだ。
それに微笑みかけたアッシュとルゥは、ビクリと固まった。
シリーに続いて表れたヴァンが、なんだかやつれている。

(あ・・・眼の下に隈が・・・・・・)
(・・・・・・ヴァン、よっぽどシリーに搾り取られたな・・・)

「楽しんだようで、何よりだ。またよろしく頼むぞ」
「お任せを、国王陛下」


ちょっと興味があったアッシュは、私室に戻るとシリーに聞いてみた。
「なあ、ヴァンに何させたんだ?」
「ん~? 楽しませてくれるって言うから、精一杯尽くしてもらっただけだよ」
ね~v とシリーはヴァンに笑いかける。

「移動は常にお姫さま抱っこ。温泉で毎晩全身マッサージ。
・・・ヴァンってば、何かに目覚めたみたいだよ。俺の足の爪切りながらハァハァしてたもん」
「ち、違うぞ! ハァハァなどしておらん!」

慌てて否定するヴァンを流し目で見る。
「俺のことご主人様って呼んで、たっぷりご奉仕してくれたくせにv」
「誤解だ! ご奉仕することに目覚めたわけではない!」


・・・・・・なんだかヴァンが気の毒になってきた。シリーにもてあそばれている。
ま、自業自得か。 いつもの事だしな。
呆れたアッシュが溜息をついたその時、ヴァンが絶叫した。


「私が爪を切りながらハァハァしてたのは、ガウンからお前の太腿が覗けたからだ!!」


アッシュとルゥがビシッと固まり、隣室で皇太子が大声に驚いてふみゃ~んと泣き出した。
満面の笑みを浮かべたシリーが、剣の柄に手をかけた。 ・・・眼が笑ってない。

「恐れ多くも国王夫妻とお世継ぎのおん前で、不埒な事を叫ぶのは何処のどなたかな?」
「す・・・すみませんごめんなさい! うわあ!」
「そのエロ髭、今日こそ剃り落としてくれる!」

シリーの剣を白羽取りしたヴァンが隙を突いて逃げ出した。
シリーが後を追って行く。
曲芸のような追いかけっこが廊下を遠ざかってゆくが、いつもの事なので誰も気にしない。


「師匠・・・墓穴掘りの天才」
生暖かく微笑んだルゥが、子供をあやしに行った。

「初めっから下僕決定なのが、運命なんだぜ、きっと」


アッシュは笑い転げて椅子から落ちていた。

 

 

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