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同人二次創作サイト(文章メイン) サイト主 tafuto
Posted by - 2024.05.15,Wed
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Posted by tafuto - 2008.01.17,Thu

拍手再録  長編2のその後のお話 


クリスマスのその後のヴァンとシリー

 

休暇をゆっくりと過したシリーとヴァンが、ケテルブルクから帰国した。
上機嫌で帰国の挨拶をするシリーのお肌はつやつやだ。
それに微笑みかけたアッシュとルゥは、ビクリと固まった。
シリーに続いて表れたヴァンが、なんだかやつれている。

(あ・・・眼の下に隈が・・・・・・)
(・・・・・・ヴァン、よっぽどシリーに搾り取られたな・・・)

「楽しんだようで、何よりだ。またよろしく頼むぞ」
「お任せを、国王陛下」


ちょっと興味があったアッシュは、私室に戻るとシリーに聞いてみた。
「なあ、ヴァンに何させたんだ?」
「ん~? 楽しませてくれるって言うから、精一杯尽くしてもらっただけだよ」
ね~v とシリーはヴァンに笑いかける。

「移動は常にお姫さま抱っこ。温泉で毎晩全身マッサージ。
・・・ヴァンってば、何かに目覚めたみたいだよ。俺の足の爪切りながらハァハァしてたもん」
「ち、違うぞ! ハァハァなどしておらん!」

慌てて否定するヴァンを流し目で見る。
「俺のことご主人様って呼んで、たっぷりご奉仕してくれたくせにv」
「誤解だ! ご奉仕することに目覚めたわけではない!」


・・・・・・なんだかヴァンが気の毒になってきた。シリーにもてあそばれている。
ま、自業自得か。 いつもの事だしな。
呆れたアッシュが溜息をついたその時、ヴァンが絶叫した。


「私が爪を切りながらハァハァしてたのは、ガウンからお前の太腿が覗けたからだ!!」


アッシュとルゥがビシッと固まり、隣室で皇太子が大声に驚いてふみゃ~んと泣き出した。
満面の笑みを浮かべたシリーが、剣の柄に手をかけた。 ・・・眼が笑ってない。

「恐れ多くも国王夫妻とお世継ぎのおん前で、不埒な事を叫ぶのは何処のどなたかな?」
「す・・・すみませんごめんなさい! うわあ!」
「そのエロ髭、今日こそ剃り落としてくれる!」

シリーの剣を白羽取りしたヴァンが隙を突いて逃げ出した。
シリーが後を追って行く。
曲芸のような追いかけっこが廊下を遠ざかってゆくが、いつもの事なので誰も気にしない。


「師匠・・・墓穴掘りの天才」
生暖かく微笑んだルゥが、子供をあやしに行った。

「初めっから下僕決定なのが、運命なんだぜ、きっと」


アッシュは笑い転げて椅子から落ちていた。

 

 

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