忍者ブログ
同人二次創作サイト(文章メイン) サイト主 tafuto
Posted by - 2024.04.29,Mon
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by tafuto - 2009.03.07,Sat

マイソロ2 小話

ゲームエンディング時のネタばれを含みます。


当サイト独自の捏造設定が含まれておりますので、基本設定の『続・妄想グランマニエ』を先にお読みになっていると理解しやすいかと思われます。

アッシュとディセンダーは友人です。

当家のディセンダーは『シリウス』と言います。 長編のオリキャラとは別人ですが。
外見は「メイド服GET!」の下の方を見てください(笑)




ちょっと下げますね~
 


 

ディセンダーとアッシュとルークの小話です。





ディセンダーとの別れ (アッシュ視点)





ガキみたいに泣き喚いていたゲーデの野郎が、綺麗な光になって世界樹に融けていった。
あとを追うように、シリウスが真っ直ぐに歩き出す。

なぁ、おまえはもう行ってしまうのか。・・・・・・俺達を置いて。

「・・・・・・行くのか」

思わず口からこぼれた言葉に、シリウスは振り返り、笑った。
・・・ちきしょう。
こんな顔で笑われたら、引き留めることも出来やしない。
あの反抗期のクソガキにこいつを持ってかれるのは、しゃくに触るがな。


微笑みながら世界樹に還ったあいつを見送った俺は、足元に視線を落とした。
結局、礼も言えなかった。 「お前に救われた」、なんて、言ってやるつもりもないが。

・・・おまえと組むのは、嫌じゃなかった。


「・・・・・・さっさと、戻って来やがれ」


小声でつぶやいて身をひるがえす。
ぶつかりそうなほど近くに俺と同じ顔。お人好しで間抜けな俺の片割れ。
チッ、俺とした事が、らしくない所を見られちまった。
・・・そんな、心配そうに覗きこんでんじゃねぇよ。


「終わったな、アッシュ。・・・さあ、帰ろうか」


差し出される手をなにげなく取ろうとして、ハッと思い直して手を引く。
途端にへにゃりと情けない面になったそいつの手のひらに、俺はぱしんと自分の手のひらを打ちつけた。
このぐらいで勘弁しろ。
照れ臭さを抑えてぶっきらぼうに声を掛ける。

「さっさと帰るぞ。もたもたすんな!」

嬉しそうに笑ったルークが肩を抱いてくる。 ・・・ウゼェ、重い。 そんで暖かい。
まぁいいか。 ・・・・・・おい、今だけだからな。


さて、戻るとするか。
おかしな奴らばかり寄り集まっている、バンエルティア号に。


ひしめいていた魔物が消え失せた回廊は、やわらかな光に照らされて静まり返っている。
俺たちはその中を、ゆっくりと歩き出した。



―― 皆が俺たちの帰りを待っている、俺たちの『家』(アドリビトム)へ帰るために。

 

 

PR
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
はくしゅ
気に入って下さいましたら、 ぜひぽちっとな
プロフィール
HN:
tafuto
性別:
女性
自己紹介:
作品は全部書き上げてからUPするので、連載が終わると次の更新まで間が空きます。

当家のPCとセキュリティ
Windows Vista  IE8
Norton Internet Security 2009
GENOウィルス対策↓
Adobe Reader 9.4.4
Adobe Flash Player WIN 10,3,181,14
メールフォーム
カウンター
アクセス解析
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]