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同人二次創作サイト(文章メイン) サイト主 tafuto
Posted by - 2024.04.29,Mon
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Posted by tafuto - 2007.10.24,Wed


※ 統合ルークの番外です。みんなでアッシュの取り合いしてます。
  アッシュにはまったくそんな気は有りませんが(笑)
  何となく受けっぽいので、苦手な方はご注意下さい。
 
  読んでみたいと仰って下さった方々、ありがとうございましたv 勇気が出ました(笑)

 

 

 


無自覚女王様アッシュの一日
 
 

 

元暗殺者キール
 
皆さんおはよう!俺はキール。いつぞやの元暗殺者で、今はアッシュ様の下僕1号だ。
ピオニー陛下がここをくださった時に、良く分からん輩にアッシュ様の身をお任せするのが嫌だと泣きついて雇ってもらった。下僕というのは・・・アレだ、雰囲気だ。
他にも、アクゼリュスについて行った白光騎士やタルタロスから同行している元マルクト兵、フーブラス川で助けられた者などが一緒に付いて来て、下僕10号までが一緒にお世話をしている。
これから俺の至福の一時が始まる。
 
 
「アッシュ様・・・おはよう御座います。お目覚めですか?」
「・・・んぅ~・・・」
アッシュ様は普段早起きなのだが、二度寝してしまうとなかなか起きない。勤勉な所とぐうたらな所を併せ持つ不思議な方だ。・・・それもまた魅力の一環なのだが!
「起きてください、今日は王宮に呼ばれているのでは?もう10時ですよ。」
「ん~・・・ああ・・・」
掛け物をそっと捲り、肩を揺らす。ふにゃふにゃとぐずっている様子が愛らしい・・・
「ご入浴なさいますか?」
「・・・・・・ん。」

そのままにしておくと、また寝入ってしまいそうなアッシュ様を起こすには、風呂に入れてしまうのが一番だ。俺はアッシュ様を抱き上げると、浴室に向かった。
アッシュ様は貴族の出なので、世話係に裸体を見せる事に躊躇しない。当然のことだからだ。
服を脱がせてそっと抱き上げると、適温のバスタブに身を漬けさせた。
傷一つ無い白い肌が湯を弾く・・・眼福だ。決してハァハァしているわけでは・・・少ししてるが。
深紅の絹糸のような髪を丁寧に洗う。アッシュ様の髪は実に美しい・・・!
「ん・・・きもちい・・・」

お気に召していただいたようで、光栄だ。最高級のトリートメントも欠かせない。
やっと眼が覚めてきたアッシュ様は湯船を出ると身体を洗い始めた。ちっ、もう少し寝ていたら全身隅々まで洗ってさしあげたものを!せめてお背中だけは洗わせて下さい。
暖められて薄く色づいた肌に、真珠色の泡が流れていく・・・・・・・至福だ!!
風呂から上がったアッシュ様をバスタオルで包み、バスローブを着せてから髪を乾かす。
艶のある深紅から、鮮やかな光を纏う真紅へと変わっていく。手触りも抜群だ。
 

俺のアッシュ様は今日も完璧だーっ!!
 
 

「朝食はいかがなさいますか?」
「昼食に呼ばれているから、コーヒーだけ貰おうか。」
「かしこまりました。」
着替えを手伝って、朝食係に託す。フフッ・・・羨ましいか。悔しかったら下僕順位決定戦で上位を狙うのだな。
王宮から迎えが来たので、アッシュ様に上着を着せ掛けると下僕一同は玄関でお見送りをした。
「「「いってらっしゃいませ、アッシュ様。」」」
迎えに来たのは、あのいけ好かないジェイドとか言う奴だ。ふふん、という顔でこっちを見ている。負けねぇぞ!
 
 
 
ジェイド
 
「ルーク様、お迎えに上がりました。」
私は恭しく膝を付いた。私が自主的に跪こうと思ったのは、ピオニー陛下を除いてはこの方だけだ。初めは侮っていた。礼の意味も解らなかったあの頃の自分を殴りつけてやりたい。
わが身を削ってパッセージリングの再構築をするその崇高な姿に、私は魅せられてしまった。
高慢にも思えるほど毅然とした所と、不意に捨てられた子供のような頼り無さをみせるこの方を、心からお守りしたいと思うのだ。
 
陛下とフリングス少将からレプリカと大爆発の話を聞いたとき、私は自分を殺したくなった。
しかしルーク様は少し笑うと、別にお前の所為じゃないだろう、と言ったのだ。
私はこの方の主治医として、出来る限りの力を尽くそうと思う。
「ああ、ご苦労。カーティス。顔を上げていいぞ。」
「どうぞ、ジェイドとお呼び下さい。」
「分かった。」
 
 
歩きながら雑談をする。最近は私にも少し笑いかけてくれるようになった。
「どこか調子の悪い所は御座いませんか?顔色は良いし、髪の艶も良さそうですが。」
「ああ、快調だ。髪はさっき洗われたからだろう。」
顔の筋肉がぴくっと動く。
「寝起きが悪いと、問答無用で風呂に入れられてゴシゴシやられる。さすがに起きるからな。」
入浴の手伝いとは・・・何とうらやまし・・・いや、どいつがそんな事を!
「入浴係がいるのですか?」
「最近はキールが担当だな。あいつは器用で、洗うのが上手い。なんか、月一回、下僕順位決定戦やって決めてるらしいな。」
 
 
下僕!順位決定戦!ふつふつと闘志が湧いて来る。
・・・まずは陛下に軍を辞める許可を取らなくてはなりませんね。
 
 
 
アスラン
 
カーティス中佐(一度降格されたが、順調に出世している)がアッシュ様を護衛してきた。
陛下との昼食の場にご案内する。
陛下は機嫌良さそうに満面の笑みだ。アッシュ様は最近少しづつ笑顔を見せるようになってきた。
良い傾向だ。いままでの壮絶な体験は、どんなにこの方を傷つけて来たのだろう。せめてこれからは幸せに暮らしていただきたいものだ。
 
昼食を取りながら、談笑が始まる。
暫くしてアッシュ様が突然言った言葉に、その場の者は皆固まった。
「俺にも何か仕事をくれませんか?いつまでも国の金で遊んでいるのも心苦しいし、家の奴らにもちゃんと給料を払ってやりたいのですが。」

アッシュ様にはキムラスカからも年金が出ているので一生遊んで暮らせるのだが、何と勤勉な!
ピオニー陛下が、妙に晴れやかな(胡散臭い)笑顔で答える。
「いや、キムラスカとの取り決めで、軍関係にはつけないのだ。・・・よし、俺の部屋の片付けとか、後宮に・・・」

「「陛下!」」
珍しくカーティス中佐と気が合ってしまった。黒い微笑を浮かべた表情も似ている事だろう。
アッシュ様がきょとんとした表情で見ている。
「いや、掃除ぐらいで給料を貰うのは心苦しい。魔物退治とかそういうのはどうだろう。これでも剣の腕は立つほうだと思っているのですが。」
「その肌に傷でも付いたらどうする!」
「男の肌に傷ぐらい良いでしょう?」
「いかん!第七譜術師がいつも居る訳ではないのだぞ。」
「・・・俺は、回復術が使えるのだが・・・」
 
ああ、私はこの生真面目で純真な方を、全力でお守りしたいと思うのだ!
アレとかアレとかアレらの魔手から!
 
 

食事の後は、場所を移して歓談となった。
爽やかな海を臨むテラスで、いきなりアッシュ様が聞いてきた。
「グランコクマに娼館は無いんですか?」
陛下が紅茶にむせている。
「い・・・いきなりだな。何だ、用があるのか?」
「そろそろ溜って来たので。下町には皆が行かせてくれないので良く知らないのです。」

まあ、健全な男子としては当然のことなのだが、深窓の姫君のように麗しいアッシュ様に言われると、皆へどもどしてしまう。
「あー・・・なんなら紹介してやろう。」
「陛下の後宮の方に相手をしていただくわけにはまいりませんから。」
「いや、待て待て。そんななりで行ったら、食い物にされるのが落ちだ。早まるな。何なら手伝ってやるから!」

ごふぅ!あちこちからむせる音が聞こえてくる。何セクハラしてるんですか、陛下!
カーティス中佐も眼鏡を光らせて陛下に詰め寄っている。
私も胸倉を掴んでいいでしょうか、陛下。
「・・・それほど危険な場所なら、行かない方が無難ですか。」
 

カーティス中佐が、胡散臭い笑顔で陛下に話しかける。
「そういえば陛下、軍の仕事も減ってきましたので、私はルーク様の主治医としての仕事に専念させていただきたいのですが、軍を退職させていただいてもよろしいでしょうか?」
「絶対許さん!」
この男、抜け駆けする気だ。そう思ったのは私だけではないようだった。陛下が凄い顔をしている。

「ジェイド、俺の身体を毎日見る必要はないし、家には10人も居て毎月順位決定戦とかなんか開いて仕事を決めているくらいだから、新しい使用人は必要ないぞ?」
「一位のものが、ご入浴のお手伝いですか?」
「・・・さあ、良く知らないが。そうなのかな?」
カーティス中佐の言葉に陛下の目が光った。
「なにっ!俺もその順位決定戦に参加するぞ!」

何言ってんですか、陛下!
「いや、一国の皇帝が、客人の下僕になってどうするんです。」
アッシュ様の冷静なツッコミが入る。そうですよね!ここは私がこの方をお守りせねば!
「陛下、それなら私がそのお役目を引き受けましょう!」
「フリングス少将、貴方にも仕事があるでしょう。ここは私が主治医としてしっかりと身の回りのお世話を致しましょう。」
「何言ってる!お前ら抜け駆けはずるいぞ!」
「私は純粋にアッシュ様の身を心配しているのです!」

喧々囂々の口喧嘩が勃発し、ふと気付くと日が傾いていた。・・・アッシュ様がいない。
そっと近づいてきたメイドが呆れたように言伝を伝えてきた。
「ルーク様は先ほどお帰りになられました。『なにやらお忙しそうなので、今日は失礼させていただきます』だそうです。」
 
 

メイド達の視線が痛い・・・ああ、アッシュ様、申し訳御座いませんでした・・・!!
 
 

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