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同人二次創作サイト(文章メイン) サイト主 tafuto
Posted by - 2024.04.30,Tue
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Posted by tafuto - 2008.05.02,Fri


IF 逆行  ヴァンに味方するスレアシュルク

設定と注意

同行者にかなり厳しい話になります(イオン除く) 人死に多数あり。と言うかオールドラント滅亡。
 ガイ・ジェイド・ティア・ナタリア・アニスに酷いです。

逆行数回目で、何度やっても世界の生贄で音素乖離か大爆発で死ぬのでもう飽き飽きした。
ちなみに逆行2回目で両思いになった。一度目の大爆発で記憶を共有したため、お互いに分かり合った。
何度も最後に大爆発を起こしてその度に記憶を共有する事になる。その為アシュルクどっちも何処かひん曲がっている。
ルークは何度やっても見捨てられた所為でスレて真っ黒で淫乱。アッシュはルークに執着し溺愛した為つられて黒い。
いつもいつも同行者はアレだし結局自分達は救われないしでスレまくったアシュルク。
ローレライを憎んでいる。お互い以外には無関心。世界なんて滅びてもいいと思ってる。
それなら今度はヴァンの作る世界とやらを見てやろうぜ!ってことになった。(しかしヴァンを慕っている訳ではない。)

私にしては珍しくルークが主人公っぽいです。
同行者を断罪するのはルークではありません。世間です。ルークやアッシュは同行者には無関心。
アッシュが同行者の前に一切姿を現していないので、ルークがレプリカである事は知られていません。
あまりグロくはしてませんが、同行者&その他が死亡しています。苦手な方は自己回避をお願いします。
イオンは贔屓。シンクとアリエッタも。彼らはレプリカ世界の為にヴァンに協力している。
アスラン、ギンジ、ノエルは出てきません。六神将は救済の方向で。(ディストは空気)
アシュルク比喩表現エロに挑戦しました(笑) 苦手な方、学童の方は自己回避をお願いします。
本人アシュルクのつもりで書いているのですが、・・・なんとなくリバっぽいです(笑)
言うまでも無いことですが、説明臭い文章はすべて捏造です。妄想過多に注意。

 





『 楽園は深淵の底に 』

 


いつも此処から始まる。

ふと覚醒したアッシュは暗い部屋の硬いベッドの上でにやりと笑った。
(・・・また始まる。このくだらない世界で、糞みたいな俺の生涯で、あいつだけが俺の『真実』・・・)

己の半身が自我を持った瞬間にアッシュは戻ってきた。
フォンスロットなど開かなくても分かる。生まれ出た半身が自分を求めている事を。
なぜなら自分もこの世界に零れ落ちた瞬間からあいつを求め続けているから。
もうすぐ会える。あの髭野郎が得意気に俺をあいつの側に連れて行くから。

アッシュが『聖なる焔の燃え滓』になりルークが『聖なる焔の光』になった日。
世界に存在を否定されたあの絶望の日が、今ではこんなにも待ちどおしい。

アッシュはくすくすと笑いながら眼を閉じた。

 

アッシュとルークは何度もこの時を繰り返してた。
世界の為に奔走し、結局二人とも死ぬ世界。
何度やってもどちらかが死に、または生き残っても大爆発を起こし二人で生きられない。
ローレライを解放した後、タタル渓谷に帰還したこともあった。
しかしそこで『ルーク』が見たものは、虐げられ、狩られ、利用されるレプリカの末路。
人間は相変わらず私利私欲の為に争いを続ける。

死ぬ時に二人は必ず記憶を融合させる事になる。そして半身が辿った人生に絶望を深めてゆく。
そんな繰り返しの中で二人は少しずつ壊れていった。
何回も繰り返される嘲笑や罵倒、世界から見捨てられる事にルークは耐えられなかった。
どんなに頑張っても、自分を変えてみても、結局世界は自分たちを見捨て、利用し、殺す。
ルークを認め、ただのルークとして愛してくれるのは記憶を共有するアッシュだけだった。
ルークはただひたすらにアッシュだけを求め、その繋がりに依存していった。
そしてアッシュもまたルークだけを、己の絶望を知る半身だけを求め続けた。

いつしか二人はお互いの為だけに生きるようになっていった。

 

小部屋に連れて行かれ半身と二人だけにされると、アッシュはルークの側に屈み込んだ。
額を合わせフォニムをコントロールするとカチリと何かがはまった感覚が訪れる。
(・・・アッシュ、おはよう。ねぇ、今度は何して遊ぼうか?)
無表情に転がっているだけのルークから、楽しげな声が流れてくる。人形のような身体とは裏腹に、その瞳はアッシュを見つめ輝いていた。

アッシュはその小さな手で愛しげにルークの髪をかきあげる。
(おはようじゃねぇよ。・・・そうだな、お前は何がしたい? 何でもしてやるよ、お前の為なら)
(ん~・・・何回やっても、替わり映えしないしなぁ。・・・なぁ、いっそ今度は師匠の好きにさせて見ないか? 奴が作る預言の無い世界とやらを見てやろうぜ)
(くっくっく・・・そいつはいいな。髭野郎がどこまでやれるか見てやるか)
(決まったな! なぁ、アッシュ、またしばらく離れ離れだな。・・・アッシュと早くシたいな)
(・・・この淫乱レプリカめ。残念だがまだこの身体じゃお前を抱けねぇ。もう少し育ったら回線繋いで可愛がってやるよ)
10歳の身体に似つかわしくない艶のある笑みを浮かべ、アッシュはルークの頬に手を滑らせた。
くちゅり、と音を立てて舌を絡ませる。
(今はこれで我慢しろ)
(ん・・・もっと、いっぱいキスして。7年分してよ)


石造りの冷たい部屋に、濡れた音が響いた。
アッシュは人形のようなルークの身体を愛撫し、隅々まで舌を這わせていく。
だらりと力なく垂れ下がった腕を取り、指を咥え軽く歯を立てながら一本一本丁寧に舐めていった。薄い検査着をはだけ、出来立ての滑らかな肌を味わう。
いまだ未成熟なそこも、隠された蕾も、一つ残らず確かめるように舌を這わせた。
(あっしゅ、もっと、ねぇ、もっとして・・・ この身体にもアッシュを覚えさせて・・・)
(ルーク・・・お前だけだ。・・・もっと、もっと俺を欲しがれよ)
二つに分かれた焔がまるで一つに戻りたがるように、交じり合い繋がった精神が歓喜を溢れさせた。

 

ヴァンに抱えられ連れられて行く半身を遠目に見ながらそれでもルークに精神を寄り添わせていたアッシュは、ヴァンの配下の者にダアトへと連行された。そして真っ暗な部屋の中に何日も閉じ込められる。
一度目は気が狂いそうだった孤独も、もうアッシュを苛む事は無い。側らには常に半身の心が寄り添っていたからだ。
数日が過ぎ戻って来たヴァンが扉を開けた時、小さなろうそくの光に眩しそうに眼を瞬かせたアッシュは無表情にヴァンを見上げた。
「もう俺はキムラスカの『聖なる焔の光』じゃない。ただの燃え滓、『アッシュ』だ。・・・・・・おれは予言を憎む、俺を『殺した』キムラスカを憎む。予言をぶっ潰す為なら何でもやってやる」
淡々と呟く子供の深淵を呑んだ瞳にヴァンはほくそ笑んだ。子供が絶望から己に縋り付いたと思いこんだ。

・・・己が子供達の手の内で転がされているとは思わずに。

 

アッシュはヴァンの命令に何一つ逆らわなかった。
言われるがままに強くなり、兵を率い、人を殺していった。
ヴァンが時折キムラスカの事やレプリカの事を話してもアッシュは無関心だった。
「あんな所どうなろうと俺にはもう関係ねぇ」と、つまらなそうに肩を竦めるアッシュにヴァンは信用を深めた。
己の片腕となったアッシュに、ヴァンはやがて計画の全てを話し協力を求めるまでになっていた。

 

アッシュに『鮮血』の二つ名が付くのにそう長くはかからなかった。その背を覆う髪の色では無い。全身を染め上げる朱の色だ。
血煙を巻き上げ戦場を駆けるアッシュを彩る返り血の色だ。
アッシュが『仕事』に行く時、ルークはいつも同調したがった。
屋敷から出られないルークは退屈凌ぎに時折アッシュの身体を借りて『仕事』を手伝う。
返り血に塗れ敵を倒すアッシュはルークを酷く興奮させる。
ルークの興奮はアッシュをも煽り、くすくすと笑いながら敵を屠る特務師団長は味方にも怖れられた。


アッシュの身体がしなやかに動き敵を一刀のもとに切り捨てるのを、『繋がった』ルークはうっとりと感じていた。
闘っている時のアッシュは生に満ち溢れてとても綺麗だ。ああ、直接この眼で観られないのが口惜しい。
ダアトに帰還したアッシュが返り血に塗れた服を脱ぎ棄て、血塗れのまま鏡の前で指を操って己を弄ってくれるのが待ち遠しい。
情欲に染まった眼で鏡越しに視線を合せ、登り詰めるアッシュを見ながらイかせて欲しい。
窓際に寄りかかったルークは、とろりと艶を含んだ笑みを浮かべていた。
ぺろりと舐めたその赤い唇から切なげな溜め息が漏れる。

窓の外から食い入るような視線が感じられる。 
・・・どうせガイだろう。 親友と言いながら人の事を憎しみの籠った冷たい目で見てくるくせに、時折ああして暗い情欲を含ませて覗いている。
お前には俺を殺すことも、犯す事も出来ないよ。だって俺の全てはアッシュのものなんだから。
シャツのボタンを外して手を差し入れ、いつもアッシュがする様に自分の喉から胸へと指を這わせながらルークは嗤った。

 


以前、変わりたいと願った。
無知が招いた愚かな出来事を繰り返すまいと知識を得た。
世間を知り、人のために役立ちたいと働きかけた。
世界を救いたいとがむしゃらに頑張った。


しかし結果はどうだ。どんなに頑張っても世界が求めるのは生贄としての『聖なる焔の光』
何度、何度くり返しても変わりはしない。誰も自分の言葉に耳を傾けたりはしない。
ここには『ルーク』と言う名の赤毛の男児がいればいいのだ。


(ヴァン師匠、もうあんたを止めたりしないから、精々頑張って早く世界をぶっ壊してよ。・・・あんたが失敗しても、ちゃんと俺達が世界を壊してあげるから大丈夫だよ )

 


 

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