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同人二次創作サイト(文章メイン) サイト主 tafuto
Posted by - 2025.04.22,Tue
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Posted by tafuto - 2007.10.14,Sun


 
 
-シリウス-
 
 
やっとアッシュに会えた。
眼とか潤んじゃって、可愛いったらないよ。けど随分ガリガリに痩せている。いっぱい食べろよ。
監禁、辛かったか? ルゥに会えたかな。
お前の此処での生活が、少しでも楽しいと思えるものになるように、頑張るよ。
自由に動くには、根回しが必要だ。じっくりやらなきゃならないから、もう少し辛抱な。
 
 
リンチに遭っているアッシュを助けて部屋に連れて行ったら、ヴァンに会っちまった。
思わず睨みつける。なんか狼狽してるが、知るか。

アッシュを介抱して部屋を出たら、待っていたヴァンに捕まった。部屋に引っ張り込まれる。
なんかくどくど言ってるが、俺はちゃんと面接を受けて入ったんだ。俺の上司はトリトハイムなんだよ。お前の言う事聞く義理はないんだ。

口付けしてきたが、股間を蹴り上げてやる。悶絶したヴァンに吐き捨てた。
「・・・幼児虐待野郎なんかと寝るのは、お断りだ」
部屋を出て、一発ドアに蹴りを入れてから、俺は明日の仕込みに厨房に帰った。
それから、たまにヴァンも食堂に来るようになったが、俺はシカトぶっこいた。何か言いたげにこっちを見ているが、知るもんか。アッシュになんかしてみろ、膾(なます)にしてやる。
 
 

アリエッタが来るようになった。
初めはナマっぽい物しか食べなかったが、徐々に慣れて、甘い物も食べるようになった。
アッシュと並んでおやつを食べている姿は微笑ましい。
アリエッタの連れていた仔ライガに屑肉をやって撫でたら、えらく懐かれた。
 

ある日アリエッタに頼まれた。イオン様のために美味しい物を作ってくれと。
俺は快諾し、昼に食事を持っていった。(もちろんアリエッタを連れて行った)

『イオン』より擦れてて『シンク』よりツンデレじゃない感じのオリジナルがそこに居た。
俺が持ってきた料理を、備え付けのキッチンで仕上げをしてから出す。
驚いた事に、毒見をせず食べた。『以前』アニスも毒見してなかったな。導師守護役ってのは毒見はしないものなのか?
美味しいと誉めてくれて、同席を請われた俺は、勿体無いからイオンのために教団から出された今日の食事を食べることにした。 ・・・ところでどこで作ってんだ? これ。
 


一口含んで、俺は動きを止めた。
・・・毒だ。これは何年もかけて少しずつ体力を削っていく、暗殺用の毒だ。
そういうことか。導師イオンは預言に詠まれた死に向かって、追いやられていたのか。
毒見をさせないのはわざとか。
イオンとアリエッタは和やかに食事をしている。どうしよう、言ってしまうか。
 

食事を終えた二人に、話しかけた。
「導師イオン。預言は絶対で、外してはならないと思いますか?」
目を瞠ったイオンは、静かに答えた。
「預言は覆せないでしょう?」
「そんな事はない。小さな事なら、何度も外れています。此処で言うのは不敬ですが」

興味深そうにこっちを見るイオンに言葉を続けた。
「・・・この食事には、毒が盛られています。少しずつ身体の弱っていく毒が。この意味がお分かりですか?」
アリエッタが目を瞠り、イオンが絶句した。

「あなたは預言を覆しても良いと考えますか? ・・・この答えが出たら、お話したい事があります。
アリエッタ、しばらく俺が導師の食事を作るから、取りに来てくれるかい?」
無言で頷くアリエッタの頭を一つ撫でて、一礼し、俺は部屋を出た。
 


次の日、アリエッタが食事を取りに来た。
「・・・イオン様、考えてる、です。死んじゃう、ですか?」
小声で話すアリエッタに、俺も小声で返す。
「彼が決めることだ。けど、生きるんなら、俺はアリエッタに教えたい事がある」
頷いたアリエッタは食事を持っていった。

さらに次の日、イオンに呼ばれた。食事のお礼の名目だったが、目が真剣だった。
「僕は、預言を覆したい。死の預言を詠まれたくらいで、生きる事を諦めたくない」
「いい顔だ。・・・・・・実は俺は、ユリアの子孫なんだ。誰にも知られてないから、内緒な? それで、ローレライの宝珠を持ってる。視る気はあるかい?」
唖然としたイオンは、すぐに強く頷いた。誰にも聞かれないよう、アリエッタに外の見張りを頼んで、宝珠を出現させた。

恐る恐る手を触れるイオン。俺にもユリアの願いが伝わってくる。
暫くして、ハァ、と大きく溜息をついたイオンが言った。
「これが消滅預言。しかし、ユリアは外れる事を願ってこれを詠んだのですね。一体いつから教団は預言を絶対視してしまったのでしょうね・・・」
「さあね。けど、俺はこいつを覆したいんだ。俺の大切な人たちと幸せに生きる為に。協力してくれないか? 一人では、難しいんだ」
「もちろん、喜んで」

 

こうして俺は強力な後ろ盾を手に入れた。
アリエッタには、毒見のことを教えた。暇を見て、毒の事について俺が知ってる限りの事を教えてやろう。
 
 
トリトハイムとヴァンに許可を貰って、教会の裏手の森に小さな家を建てた。正門からは遠いが食堂の裏口からは実は(塀を乗り越えると)近くて通勤に便利だ。内緒話も出来る。
休みの日もメニューを考えたいんです。出来たら差し入れしますよv ・・・なんて可愛く言ってみたら、一発OKだった。


さて、本拠地と強力な仲間が出来たぞ。
 
 
 

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Posted by tafuto - 2007.10.14,Sun

 
 
-アッシュ-
 
 
あれからすっかり大人しくなった俺の監禁は、けっこうすぐに終了した。諦めたと思われたんだろう。
くそまずい飯はあまり喉を通らなかったが、俺がやせてしまった所為か途中から美味くなった。
地下の暗い部屋から、上階の光の指す部屋に移った。
「今日からお前もオラクルの一員だ・・・アッシュ」
とりあえず、おとなしく頷いておく。


教団内部を案内される。・・・知ってるけどな。
行き会う奴らが、いやな視線で俺を見てくる。ちっ、早く体力もどさねぇとやられるな。
ヴァンが呼ばれて立ち去り、俺は食堂に向かった。昼だからだ。

教団の飯はひどいモンで、俺は以前の子供時代はろくに食えなかった。食ってると吐きそうになったからだ。 ・・・そのうち慣れたが。
げんなりして配膳を受け取ったが、珍しいな、美味そうなにおいがする。
恐る恐る口をつける。そしてバッ、と厨房を振り返った。 ・・・シリウスの飯の味がする!


果たして、随分若いシリウスがウインクしながら近づいてきた。
「やあ、はじめまして、俺はシリウス。教団は随分若い子も居るんだね。これはお近づきの印に」

貰ったプリンを前に、俺はしばらく動けなかった。
うっかり変な事は言えないが、心配ない。しばらく口が利けなかったからな。
にっこり笑って俺の頭を撫でる。その手を取って、一瞬握りしめた。
「・・・俺はアッシュ。 ・・・・・・ありがとう」
やっと、それだけ口にした。・・・プリンは美味かった。
 


それから、食堂に行くとあいつは仕事の合間に話しかけて来た。(人目があるので大したことは話せないが)時々『成長期サービス』と言っておやつを出してくれる。羨ましいか。

美味い飯ってのは精神状態に多大な影響を与えるんだな。こころなしか周りの兵士も幸せそうだ。
俺だけ菓子を食ってる事に、甘い物好きな奴らが文句を言ったが、『じゃあ味見ね、あーん』とかやられて撃沈していた。
 
 
なんとなく穏やかな日々が続いていた。だから忘れていた。そうだ、俺はリンチに会ったんだった。
廊下を歩いていたら、突然空き部屋に引きずり込まれた。

にやにや笑いながら、兵士どもが詰め寄ってくる。いきなり腹を殴られて息が詰まる。
膝を突いたところに蹴りを入れられた。ちきしょう、まだ体力が戻ってねぇ。
譜術でも使おうかと思ったところで、もう2、3発殴られた。
くそっ、ふらつく。子供の身体は不便だな。

そのとき突然誰か入ってきた。あっという間に周りの奴らを叩きのめすと、俺を抱き上げた。
「アッシュ、大丈夫か」
小声で囁くそいつはシリウスだった。

俺の部屋に運ばれる途中で、ヴァンに会っちまった。
シリウスはヴァンをきつく睨むと、言った。
「何でこの子はこんなガリガリで、傷だらけなんだ? 子供を虐待するのがあんたの正義か。幻滅だ。
・・・そんな奴の仲間になんて、絶対お断りだ」
なぜかヴァンがひどく狼狽している。
「いや、これは、シリー。私が命じたことでは・・・それよりお前どうして此処に・・・」

なんだと? 何でてめぇがシリウスを愛称で呼ぶんだこの髭。知り合いか?
あとで聞いてみよう、と思った俺は、そこで意識を失った。
 


シリウスは随分前に『戻った』らしく、色々やってる間にユリアシティで知り合ったそうだ。
気にいらねぇ。髭め。俺もシリーって呼んでやる。
 
 
俺は体力をつけることと、剣術のための筋肉をつける事に専念した。
シリーが『トゥッティ』というキャパシティコアをくれた。ありがたく頂く。
以前の時の今頃よりは随分強くなっていると思う。

飯の時間は唯一安らげる時間だ。
時々、手の空いたシリーがやってきて、おやつを食べながら兵法とか教えてくれた。為になる。
周りの奴らも感心して聞き入っていた。(おまえら何気なく聞いてんじゃねぇよ!)

そのうち『成長期サービス』にアリエッタが加わった。
時々『イオン』にも持って行ってるみたいだ。
 


そろそろ、ちゃんと今後の事とか話し合いたくなった。
 


 

Posted by tafuto - 2007.10.13,Sat

 
 
閑話 (R)   ヴァンとシリー 
 
 


「お前が気に入った。俺と来ないか」

3回目に会ったとき、ヴァンが俺に言った。笑顔が怖い。

「なんだよそれ、口説いてんのか? 俺は気ままな傭兵暮らしが合ってんの」
「そうだと言ったら?」

いきなり顔の横に手を付かれる。逃げようとした腕をとられ、足の間に膝を入れられた。
ちきしょう、油断した。
顎を取られ、口付けられる。舌入れてくんな!

「ふ…んっ」
やばい、こいつかなり上手い。若いくせに遊んでるな。けどな、俺だって負けないぜ?
伊達に二度目の人生、歩んでないんだよ。


むっとしてやり返す。眼を見張ったヴァンがニヤッと笑って乗ってきた。
不毛な争いが5分以上続き、息が切れた俺たちは口を離した。口の端をぺろりと舐める。

「なかなかやるな」
「おまえもな」

やべ、ちっと勃っちゃた。 ・・・そっちもかい。
そんで、なんかそんな事になった。これって不可抗力?
 


ヴァンの部屋にしけ込んで、服を脱ぐ。
「仲間になれとか、そういうのは無しだぜ」
「仕方ない、諦めよう。 ・・・今のところはな」

いやらしく指と舌が責めて来る。下穿きも取られて足を開かされた。
・・・俺が受身ですか、そうですか。ま、いっか。お前に突っ込みたくないし。
ぬるっとした物で解される。いきなり突っ込もうとしたら蹴り落とす所だ。

「慣れているのか?」
「まあ、それなりには」
「なら、楽しもうか」
ぐっ、と入ってくる。イタッ・・・でかいよお前。揺さぶられて声が出る。
「・・・お前だけ楽しんでんじゃねぇよ。ちゃんとこっちも良くさせろ」


反撃開始だ。乗っかって動いて締め上げる。搾り取ってやる。
呻いたヴァンが俺の腰を取り、下から激しく突き上げてくる。
・・・気持ちいい。
同時に達した後、抜かずにそのまま脱力した身体を横たえられ、続けられた。
ちょ・・・絶倫だな、あんた。覚えもいい。俺のイイ所突いてきやがる。
声が抑えられない。
達した快楽に思わず締め上げたそこに、二度目の精がぶちまけられた。
 

 

・・・・・・若いって凄いな。何回やった? 悔しいが、身体の相性は抜群らしい。

お互いぐったりしながら、青臭いベッドに突っ伏す。
早くシャワーに行って中のもの掻き出したいけど、身体が動かん。と思ったら奴が身を起こし、俺を抱き上げて風呂に連れて行った。
ちっ、スタミナは奴のが上か、くやしいな。

膝の上に座らされて、足を開かれ、そこを指で広げられると、たっぷり注がれたものがあふれ出てくる。この体勢は屈辱だが、まあアフターケアだからな。やってもらおうじゃないか。
何度も指で掻き出されるうちに、つい声が漏れた。

やばい、こいつ何大きくしてるんだ。 ・・・手を前につかされ、突き入れられた。
てめぇ、最初から洗い直しじゃねえか。この絶倫野郎!
 
 


まあ、そんなわけだ。 ・・・後で怒られるかな。


ちなみに譜術のレベルは前の時のままだから、今回俺の体には譜陣を刻んでないよ。
痛いのはやだもんな。
 
 
 

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作品は全部書き上げてからUPするので、連載が終わると次の更新まで間が空きます。

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