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同人二次創作サイト(文章メイン) サイト主 tafuto
Posted by - 2024.04.29,Mon
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Posted by tafuto - 2007.11.14,Wed

          
        ※アッシュ、最後のブチ切れ(笑) ラストの展開は・・・あっ、石を投げないで! 
 
 
 
 

「さあて、帰るとするか。」
「うんv」
 
 
ちょっとすっきりした所為でイイ笑顔の二人は、壁を次々に消失させて最短距離で外に出てきた。
(最後はローレライがアッシュを抱いて地面まで飛んで降りた。)
エルドラントは海に落下していたから、しばらく放っとけばあいつらは自分で出てくるだろう。
戻って探すのなんか、面倒くさくて嫌だ。というか、できれば一生あいつらと会いたくない。
 
アッシュはローレライを連れて、ケセドニアに戻った。
 
 
 
ケセドニアに詰めていたキムラスカとマルクトの将軍に、ヴァンを倒した事を継げて去ろうとすると、大慌てで止められた。
最高級ホテルの最上の部屋を用意してくれると言う。
最近、最悪に粗末な部屋にばかり寝泊りしていたアッシュは、つい心が動いてしまった。
 
 
豪華な部屋と美味しい食べ物でゆっくりと疲れを取る。
広いバスルームでローレライと髪を洗いあったり、ふかふかのベッドで寄り添って眠ったりしているうちに、つい忘れていた。・・・瘴気の事を。
 
ローレライとその半身であるアッシュに、瘴気は害を及ぼさない。
ああ、今日も曇ってんなぁ~・・・位にしか思わなかったのだ。
 
 
 
 
数日後、突然部屋のドアが開き、罵声が飛び込んできた。
アッシュはその声に顔を顰める。・・・あいつらだ。俺は入室の許可なんか出してねぇぞ。
後ろのほうで、ホテルの支配人が泣きそうになりながらオロオロしている。
 
 
「貴方達、何のつもり! 私達をあんな所に置いて行ったりして!」
「そうですわ! わたくし達は、二日も彷徨ってしまったのですよ! ヴァンを倒したなら、言って下さればよろしいのに!」
「ルーク! 置いて行くなんて酷いじゃないか!」
「何か手が有ったなら、最初からそう言って欲しかったですね。」
 


一斉に怒鳴られて、耳がキンキンする。
 
 
「何言ってんだ。俺達を置いていったのはてめぇらの方じゃねぇか! 足手まといなんて言われて、なんで待ってやらなくちゃなんねぇんだよ。・・・おい眼鏡、依頼はヴァンを倒す事だったろう? ヴァンを倒したんだから、もう関係ねぇだろ。ほっといてくれ。」
「そうは行かないのです。各国の王がお待ちです。一緒に来てもらいましょう。」
 
 
ほとんど引き摺られるように、アッシュとローレライはダアトへと連れて行かれた。
 
  
「おおルークよ! そこの者達と協力しヴァンを倒してくれたと聞く。ご苦労であった。」
「・・・いや、こいつらは別に、何の役にも立たなかったが・・・」
アッシュの呟きは、全員にスルーされた。
 
 
「しかしまだ難問が残っておる・・・世界を覆う瘴気の事だ。このままでは民は死に絶えてしまうであろう。」


ちょっと嫌な予感がしたアッシュは、インゴベルトに聞いてみた。
「それは分かりますが・・・私達を呼んだ理由はなんですか?」
 
 
ちょっと口ごもったインゴベルトをフォローするようにジェイドが口を挟んだ。
「この瘴気を中和する方法が、一つだけあります。・・・超振動です。第七音素の塊であるエルドラントで超振動を使えば、瘴気は中和できるはずです。それにはローレライの剣が必要ですが、貴方が持っているのはその剣でしょう?」
 
インゴベルトが、力を得たように話を続ける。
「そうじゃ。施行者は命に関わるというが、そこのレプリカにやらせればよいであろう。」
 
何の権限も無いティアが口を挟んだ。
「そうね。ルークの贖罪にもなるわ。丁度良いんじゃないかしら。」
 
「贖罪贖罪ってうるせえな! アクゼリュスは自然に崩落したって、俺は何回言った。てめぇら、自分に都合の悪い事は、聞こえねぇらしいな!」
アッシュは怒鳴りつけるが、誰も聞いていない。
 
「ティア! 贖罪の為とはいえ、ルークに命を懸けろというのは酷すぎるんじゃないのかい?」
ガイが口を出した。ガイはアッシュに命を懸けろと言いたいらしい。
 
「何を言いますの! ガイ、そんな危険な事、本当のルークにはさせられませんわ!」
ナタリアは相変わらずローレライを偽者呼ばわりだ。
 
「そうじゃ、ルークには王位を継いでもらわねばならんのだからな。」
「レプリカであるルークが行うのが、合理的でしょう。被験者を残すべきです。」
・・・・・・勝手すぎる。
 
 
 
一同はアッシュとローレライを放置して、ぎゃんぎゃんと口喧嘩している。
どちらかが犠牲になることは、彼らの中ではもう確定らしい。
 
 
 
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 
 
 
アッシュの怒りは振り切れ、爆発し、どこか別次元へ突き抜けて行った。
 
後には深い深い虚脱感だけが残った。
 
 
 
 
「ふ・・・フフフ・・・フハハハハハ!
 
不意に、うつむいて笑い出したアッシュがぴたりと笑いを止め、さっぱりとした顔つきでローレライを振り返った。
 


「人はいつでも俺達を利用するだけなんだな。 ・・・どうせここで瘴気を中和しても、お前ら人間は戦争をはじめてまた大地を瘴気で満たすんだろう? ・・・もう良い、ローレライ、行こう。
音譜帯の上で人が滅びるのを見ててやろうぜ。」
 


「ルークがそう言うなら。」
にっこり笑ったローレライが、ふわりと形を解いて音素の光に戻った。朱金の光はアッシュの周りをくるくると踊るように取り巻いている。
 
 
唖然としてそれを見た一同の中から、ジェイドが進み出た。
「待ちなさい! ローレライとはどういう事です!」
アッシュはフンと鼻を鳴らして嘲笑した。
 


「こいつは第七音素集合体、ローレライそのものだよ。レプリカが作られた時、そこに入り込んでいたんだ。俺はその半身だぜ? 後は自分で考えろよ、バルフォア博士。
話を聞かない奴に説明すんのは、もううんざりだ。
・・・俺はもう、人間どもにはほとほと愛想が尽きた。あとは勝手にしろ。」
 
 
 
アッシュは自分を取り巻くローレライに手を差し伸べた。目を閉じて力を解放する。
ぶわりとアッシュの身体から光が吹き上げ、次の瞬間アッシュの身体は消失していた。
後には朱金の光が二筋、絡み合うように踊っている。
 
 
 
どこからともなく声が響いてくる。
 
 
『そうだな・・・チャンスをやろう。半分だけ瘴気を薄くしてやる。少しは生き延びられるだろう?後はセブンスフォニマーを機械にでも何でもつないで自分たちで中和しろよ。ナタリア、ティア、出来るだろう?世界の為だもんな!』
 
 
 
 
嘲笑の言葉を残して、光は天に昇っていった。
 
後には呆然と天を見上げる人たちが残された。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一度滅亡寸前まで追い込まれた人類は、新たな文明を築いていった。
発展したり、戦争でぶち壊したり、忙しいこった。
今は二人になった『神さま』たちは、笑いながらそれを眺めていた。
 
 
何千年も過ぎた頃、プラネットストームは壊れ、セルパーティクルは地脈に乗って大地の奥深くを流れていた。
音素は振動を止め、結晶(マテリア)と化していった。
 
 
ごくまれに、セルパーティクルから星の記憶を読み取る者達がいる。
セブンスフォニマーの末裔である彼らの種族を『セトラ』と言った。
セトラは星の記憶の流れを『ライフストリーム』と呼んだ。
 
 
 
 
 
ライフストリームの、とてもとても深い所に、二つの焔が永い眠りについている。
 
 
 
 
人類の栄枯盛衰を見続けた彼らは、・・・ぶっちゃけ、飽きたのであった。
 
気持ち良くこしらえたでっかいベッドの上で、今日も惰眠を貪っている。
 

・・・・・・結構幸せな二人だった。
 
 
 


 
                                END
 
 

※ その後のティア達がどうなったか気になる方はこちら


 


禁断のネタメモ(笑)  FF7×アビス クロスオーバー  アシュルク&セフィクラ
 
 
二人で『ローレライ』やってるから、呼び名はアッシュとルークで。
ジェノバが落ちてきて、「今度はやばそうだよ~?」と、おきてる事にした。


子セフィのお兄さんな二人。実験動物扱いのセフィロスの身の上が身につまされて、構いたおす。
ルークが詠んだ未来(FF7本篇)をセフィロスに全部ぶっちゃける。
でも「悲観すんな! 半身って良いぞぉ~v」と期待させる。
「もうねぇ!出会ったとたんに『ズギュ~ンv!!』ってするから!」とか(笑)
セフィロス、いずれ現れる自分の半身を心待ちにして、出生の秘密を知っても絶望なんかしない。
ちょっとはっちゃけニヒルなかっこつけ兄さん。
早々に背丈を抜かれて、ムッとするアッシュ(笑)


セフィロス、クラウドに一目ぼれしてラブラブ。(ニブルでクラウド3歳くらいで出会ってると良い!)
ジェノバは会ったとたんに瞬殺。
神羅は早々に牛耳って、そのカリスマで世界でも何でも支配すればいいよ!
エアリスはセフィの義理の妹っぽい位置。ザックスはその旦那さん。
セフィクラ夫婦と仲の良いご近所さん。


神様を味方に付けたスーパーカリスマ帝王が支配する、なんか幸せな世界v(笑)
 
                           ※ネタ語りにこの続きがちょっとだけ有ります。

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