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同人二次創作サイト(文章メイン) サイト主 tafuto
Posted by - 2024.04.30,Tue
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Posted by tafuto - 2007.10.11,Thu

 

帰還ED スレルク アッシュ&ルーク


※アッシュもルークもスレております。同行者達にルークが三下り半叩きつける話です。
仲間好きさんはご注意下さい。
アッシュに関しては、スレてる同士で仲が良いです。悪友というカンジで。

 

 

 


                               『後足で砂をかけろ!』    

 

 
「ここからならホドが見渡せる。 ・・・それに、約束してたからな」

大譜歌が終わり、皆が立ち去ろうとしたその時、セレニアの中に焔の髪の青年が降り立った。
「ルーク!」
皆涙ぐみ、青年に駆け寄った。手をかけようとした瞬間、青年はすっと後ろに下がった。

「さわるな」

拒絶をこめた無表情で、一同を見渡す。
「・・・ルー、ク? 貴方はルークではないの?」
ティアが身を震わせながら問いかける。それに青年は冷笑した。

「俺はルークだよ。そんな事もわからない? ・・・約束は果たした。それじゃ、俺は行くから」
「待って! 何処に行くというの?」

身を翻し歩き出した青年に、口々に話しかける。それに煩そうに振り返った青年は吐き捨てた。
「何処だっていいだろ? お前らとはもう関係ないんだから。追って来るなよ」
「何故なんだ、ルーク! 屋敷へ帰らないのか?皆待っていたんだぞ!」
ガイが必死の形相で叫ぶ。ルークは皆に向き直ると冷たい表情で話し出した。

「償いは終わっただろう? まだ足りないというのか。 ・・・まだ俺に何かさせようというのか?」
「ルーク! 私たちは貴方の為を思って・・・!」
「俺の為と言うなら、放って置いてくれ。お前たちの顔は二度と見たくない。俺はお前達といるのが苦痛で堪らなかった。でも、それが俺の罰だと思ってずっと我慢してきたんだ。 ・・・俺を追おうとするなよ。各国から追っ手なんて出したら、さっさと死んでやるからな」

青ざめ、泣き崩れる女性たち。ガイは立ち竦んだまま動けない。どの顔も信じたくないという気持ちで溢れている。ジェイドが眼鏡に手をやりながら訊ねた。
「貴方はアッシュではないのですか? ・・・ルークの記憶を持った」
 


「違うな。俺とルークの違いもわかんねぇのか? お前らは」
峡谷の奥から、もう一つ足音が聞こえてくる。月明かりに赤い髪が翻った。

「ふん、お前も帰ってたのかよ」
ルークが冷笑する。
「俺は一年ぐらい前に戻った。 ・・・お前、俺の記憶も持ってるだろう。俺がお前の記憶を持っているように」
「ああ、その通りだ」

ジェイドが考え込み、言葉を発した。
「では、大爆発が起きたあと、二人とも存在したという事ですか? ルークはアッシュの記憶に引き摺られているのでしょうか」
「アッシュは帰んないーっていつも言ってたモンね!」
一同が納得しかけたその時、二つの笑い声が響き渡った。


「はははっ! お前達馬鹿じゃねぇか? 俺の中にこいつの記憶もあるって言ったろう? こいつがさっき言ってたのは、掛け値なしにこいつがいつも思ってた事だよ!」
「あっははは! アッシュ、仕方ないよ。こいつらは、俺の事なんて何にも見ちゃいなかったもん。自分たちが思ってる、いい子で素直な『ルーク』を見てただけさ!」

二人は顔を見合わせると、笑い転げた。

「はっ、てめぇも大変だったな。もう、好きに生きりゃ良い。ルーク」
笑いを収めると、アッシュがルークに呼びかけた。
一瞬きょとんとしたあと、ルークはにやりとアッシュに笑い返した。

「アッシュも苦労したんだな。良く耐えたよなー ・・・俺、キムラスカもダアトも大嫌いになったぜ。むしろ人間ぜんぶ嫌い!って感じ? もう俺たち義務は果たしたよな。自由になったんだ!」
「ああ、そうだ。俺たちは自由だ」


こんどこそ去っていこうとする二人をジェイドが呼び止めた。
「待ってください! 大爆発はどうなったのです?」
ルークは不機嫌になり、アッシュはめんどくさそうに答えた。

「もう一つ俺たちと同位体の存在があっただろう? それを取り込んで大爆発はすんだんだよ。今の俺の身体は七割がレプリカってところだな」
「へー、そうなんだ」
「お前は三割が人間って所だろうよ。混ざってるからな。お前からも回線繋げるだろう? もうレプリカもオリジナルも無ぇんだよ。俺たちが死んだら、ぜんぶ混ざって新しいローレライに成るんだろうさ」
「へぇ~、じゃあ、それまで楽しく生きなきゃな!」
「そうだな。 ・・・お前達、邪魔しやがったら世界ごと消滅させてやるからな」


二人は鏡に写したようにそっくりな表情で冷笑すると、こんどこそ振り返らずに去っていった。
後には言葉も無く立ち竦む者達が残された。
 

 

 

 
「よーぅアッシュ! 飯食わせて」

「てめぇは、突然くんなっていつも言ってんだろ! 何の為に回線があるんだ。簡単なモンしか出来ねぇぞ!」

「何でも良いよ。食べられれば」

「こんどはどこまで行ってきた」

「ぐるっと世界を回ってきた。 ・・・どっこも一緒だな。相変わらずレプリカは迫害されてるしさ」

「ふん、ちっとシメてやるか?」

「そーだね。グランコクマとバチカルやっちゃう?」

「ついでにダアトもやっとこう。んで、レムの塔辺りに、レプリカ集めて国でも作るか」

「ああ、それ良いな!」


「「嫌だなんて言いやがったら、世界を消してやろうぜ。二人いりゃ軽いだろ」」
 

 

 

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