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同人二次創作サイト(文章メイン) サイト主 tafuto
Posted by - 2024.04.29,Mon
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Posted by tafuto - 2007.10.17,Wed

 

 
一週間ほどそれぞれゆっくり過ごし、疲れを取ると、アッシュとルゥ、シリウスとヴァンはユリアシティに向った。(ちなみに皆それまでファブレ邸でのんびりしていた。アッシュとルゥのいちゃつきぶりは両親にも呆れられていた)

ユリアシティの端、港の広場で、いよいよ瘴気中和が行われる。
 
 
 
アッシュとルゥが、ローレライの剣を向かい合って捧げ持ち、シリウスとヴァンがそれを囲むように向かい合った。
二人の大譜歌が重なるように流れ始める。それは、見事なハーモニーとなってその場に響き渡った。
 

天から光が降りてくる。白光の中に朱金が踊る。

(聖なる焔の光よ、我が力を貸してやろう。今こそ、その力を解き放て)

アッシュとルゥは剣を頭上に突き上げると、力を解放した。
溢れた光は、渦を描くように上空へと立ち上り、拡散していった。
 
・・・そのあとには、澄んだ大気が残された。
 
 

ユリアシティの人たちが、先を争うように飛び出してくる。
どの顔も驚愕に彩られ、それはすぐ喜びに溢れた。

「聖なる焔の光よ・・・2000年に渡り病んで来た大地の浄化を成し遂げてくださった事に、感謝を捧げます」

テオドーロが膝を付き、頭を垂れた。人々も、次々とそれに倣っていった。
それに笑顔で答えると一同はアルビオールで外殻大地へと戻って行った。
 
 

アッシュは疲れてしまったルゥを膝に抱いて寝かしつけてやる。ローレライの手助けの分、『前回』より数段楽には違いないのだが、まだ幼いルゥは疲れてしまったのだ。
ルゥもアッシュの胸に寄り添い、寝息を立てている。

(やったな!)
一同は声を出さずに笑顔で頷きあった。
ファブレ邸に戻ると、赤毛達は心配していたシュザンヌやクリムゾンに抱きしめられ労われた。
 
 
 
いよいよセフィロト巡りが始まるのだが、ひと悶着起きた。
 
「俺だってリングの操作は出来る! 手伝えるよ!」
「お前はまだ幼いんだ、すぐ疲れちまうじゃねぇか! 時間に余裕はあるんだ。最後の降下まで休んでろ!」
「うわーん、アッシュのばかー!!」
「ばかじゃねぇ!」
 
「あんた、シュレーの丘でユリア式封咒解いたろ。瘴気を体内から排出できたのかよ」
「しかし、お前ばかりにやらせるわけにはいかん!」
「俺は何ヶ所解いても、瘴気を排出できるから体に異常は出ないんだよ!」
「セントビナーでボロボロだっただろうが!」
「あれはすでに瘴気にまみれてたアクゼリュスと、ネクロマンサーの所為だろ!」
「しかしだな・・・」
「うるせぇ! 早死にしたいのか!」
 
 
・・・つまりは、お互いの体を心配した痴話喧嘩なのだろう。
口も挟めず傍観していたクリムゾンは溜息をついた。
 
 
 
結局ルゥとヴァンが折れた。
確かに時間的余裕はあるので、一ヶ所に2週間もかければ疲れは残らない。また、シリウスにローレライの宝珠をコンタミネーションしておけば、拡散作用により瘴気の排出が進むと解った。
ルゥとヴァンはしぶしぶ諦めた。
最もヴァンはセフィロトの魔物退治に付いていく気満々だったが。

涙顔のルゥに見送られて(しょっちゅう戻ってくると約束させられた)、六神将とシリウスはパッセージリング巡りに旅立った。
 
 
順調に書き換えは進んでいった。
 
 

 


 
 
閑話  シンク、呆れる
 

 
「ねぇ、あいつらっていつもあんななの?」
心底うんざりとシンクが呟いた。
メジオラ高原のパッセージリングの前だ。
 
 
「シリー、瘴気をもらって疲れているのではないか。抱いていってやろう」
「一人で歩けるってば。あ、馬鹿、降ろせ!」
「せめてこれくらいはさせてくれ」
「ああもう!わかりました! じゃ、上までね。アルビオールまで抱いてったら殴るかんね!」
「何ならベッドまで抱いていってやろうか」
「馬鹿! このエロオヤジ!」
 
「・・・・・・・・・」

どこのバカップルだよ!勝手にイチャイチャしてれば!
主席総長の尻に敷かれっぷりに呆れて背を向ければ、視線の先でアッシュがルゥと通信機で話している。
 
「ルゥか、こっちはメジオラ高原が終わった所だ。 ・・・大丈夫だ、疲れていない。 ・・・そうか、わかった。すぐ帰るからいい子にしてろ・・・ああ・・・・・・(ちゅv)」

あっまーいラブコールが聞こえてくる。耳が溶けそうだ。
あんたたち毎日、毎晩、よく話すことあるよね。新婚カップルかってんだ!
 
 
シンクは深く溜息をついた。
ちなみに他の六神将は、もう慣れっこなので微笑ましく見守っている。

この状況を変に思うのは自分だけですか、そうですか。
シンクは一人、遠い彼方を見つめた。
 

こうして、あまりスレてないシンクは、立派にスレていったのであった。
 


 
 

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